防火材料とは?

こんにちは。建設部の菊地です。

なんか…いちおう紅葉が色づいてはいますが秋という季節が

光の速さで過ぎていきましたね。涼しい通り越してもはや寒いです。

気温の差がこれからますます激しくなってきます。

コロナはだいぶ鳴りを潜めましたが体調管理は引き続き気を付けましょう。

 

さて、今回は建物で使用している材料に関して少し書いてこうかなと思います。

住宅ではあまり見ないかもしれませんが、商業施設や個人経営のお店などの

壁や天井の隅っこに、こんなシールを貼っているのを見たことありませんか?

目立たないところや隅っこに貼っていることが多いので、

あまり見る機会はないかもしれませんね。このシールは

壁のクロスが「準不燃材料」、天井のクロスが「不燃材料」のものを使用してるよ!

というのを表記しているシールになります。

じゃあその「不燃材料」と「準不燃材料」って何ぞ?という内容を

つらつらと書いてこうかなと思います。自分も2級建築士でやったような気がしますが

ほとんど覚えてない具体的な内容までは忘れてるので復習みたいな感じで書いていきます。

 

まず大前提に、「不燃」と見るからに燃えなさそうな感じで書いていますが、

結論から言うと燃えます。この「不燃」「準不燃」というのは

その材料が燃えるか燃えないか、とかではなく

材料に熱が加わった時に物体そのものは熱くなるが、発火するのに時間が掛かる

というのが重要なところです。まぁ要するに火事が起きても

すぐ火が付かない材料を使ってますよ、ということですね。

不燃材料も準不燃材料も、「防火材料」というものに分類されます。

まぁこんな感じです。不燃材料と準不燃材料の他に「難燃材料」というのもあります。

で、この「防火材料」に必要な条件というのが3つほどあって、

1.(火災で火や熱をくわえられた時に)すぐ燃焼しないこと

2.有害な損傷(亀裂や変形など)を生じないこと

3.非難する際に有害な物質の煙やガスを出さないこと。

の3つの条件が適合されて初めて防火材料の仲間入りを果たせます。

 

では、その防火材料の中でどうやってその3種類に分類されるかというと、

その材料に火や熱を加えた時に上の3つの条件が合わなくなる時間が大きく関係しています。

不燃材料は熱を加えてから 20分以上 上の条件を保つもの

準不燃材料は熱を加えてから10分以上  上の条件を保つもの

難燃材料は熱を加えてから5分以上 上の条件を保つもの

と、材料別に熱を加えてからの時間にかなり違いがありますね。

自分は火事の場面に実際に遭遇したことは無いのですが、テレビとかで見ると

火事の現場から外に避難するまでの時間が非常に重要ですよね。

無事に避難できるようにこういった材料を仕上などに使う事で

リスクを更に低くすることができる、ということですね。

もちろん材料だけではなく耐火建築物とか準耐火建築物とか

建物を総合的に見た際にそういった条件が必要な場合があるのですが、

それを書いてるとキリが無さそうなのでまたの機会にしましょう。

ちなみに、先頭の写真は今日と明日公開のTOYOTA分譲の

ガレージの中に貼ったシールなのですが、法令内の内装制限で

「ガレージ内部の壁・天井は準不燃材料または不燃材料で仕上げなければならない」

と定められているので写真のように貼って表記している、という感じです。

モデルハウスは現在公開中ですので、訪問された方はどこにシールが貼ってあるか

ぜひ探してみて下さいね(^^)/  モデルハウスの詳細は→ こちら

 

 

ではでは~